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数分後。私は制服のまま、客間に向かった。
話したいことってーー多分、私がさっき告白しかけたことだよね……?
わああっ。改められると緊張しちゃう……!
客間に入ると、また翡翠くんは畠山さんと仲良さそうに話していた。畠山さん、どうしてそんなにすぐ仲良くなれちゃうの!?
「それでは、おいぼれは失礼します」
「ありがとうございました。いつも、楽しいお話をありがとうございます」
楽しい話をしてるんだ。
内容が気になるよ……!
畠山さんが客間から出ると、私は翡翠くんの向かい側に座った。
「また突然来てしまって申し訳ない」
「ううん……! それで、えっと……話したいこと、っていうのは……?」
多分、私が告白しようとしたからーー婚約に関して、だと思う。
でも、これは私からじゃなくて翡翠くんに言ってもらいたい。プロポーズとか、そういうのーー男の子にしてもらいたいって理想があるから。
「あぁーー黄山のこと、なんだが」
「……黄山くん?」
突然、彼の名前が出たことに驚いた。
でもーー彼も私の婚約者候補の一人だから、しっかり話のケジメをつけておきたい、とか?

