無口な彼の内情を知ったら、溺愛されるようになりました……!?


「ーー私、人の心の声が聞こえるの、かも」

「……は?」

 少し沈黙が流れた後、抜けた声で返事をされた。
 うぅ、やっぱりーーいくらお兄ちゃんでも、こんな話信じてくれるわけがない。

「ご、ごめんなさいっ。忘れてっ。わ、私……変なこと言っちゃってる」

「ーーあ、いや。紫ちゃんが笑うなって言うから反応に困ったけど、面白い冗談だ」

 フッと軽く笑う兄に、首を横に振った。

「冗談じゃないの。えっと、まだ確定してるわけじゃないんだけどーー多分、心の声? 頭で考えてること、かな」

 よく分かっていないから、説明してる私も首を傾げながら伝えた。

「……なるほど。それじゃあ、紫ちゃん。これから僕がいくつか質問をする。それら全てを答えられたら信じよう」

 顎に手を添え、考えた結果に私はコクコクと頷いた。

「じゃあ、まず一問目。僕が昨日、お昼で食べた物はなんだと思う?」
(向かい側にある定食屋の焼き魚定食)

「向かい側にある定食屋さんの焼き魚定食……を、食べたの? あのお店のお魚、どれも美味しいよね」

「っ!? せ、正解……」

 信じられない、と言わんばかりに目を大きく見開く兄。