「じゃあ、続けておれらがいこうかな。二宮 茜。マンガとアニメとゲームをこよなく愛す、高校2年生だよお〜ん。最推し魔女っ子マミリンに似てる道明寺サンとは、是非ともお友達になりたいですっ」
おーっと。スルーからの問題発言だが、これはちょいと嬉しいぞ!
「(マミリンは残念なことに守備範囲外だったが、是非わたしもお友達になって欲しい!)」
そう自己紹介したアカネの髪色はその名にピッタリ。少し暗めの茜色。縁が黒く大きめな眼鏡をかけているが、ちょっと長い前髪で目元はハッキリ見えない。でも表情はとても豊かなんだろう。先程から口元はよく動いていた。
背は九条弟とどっこいどっこいだ。
「それから、この子は 氷川 桜李、おれらの一個下だよ。話せないけどめちゃくちゃいい子だから、仲良くしてあげてねえ」
続いては、めっちゃくちゃ可愛い少年、オウリ。どこかで見たような少年の面影を残した彼には、ふわっふわのピンク色の髪がとってもよく似合っていた。
葵と大して背の変わらない彼は、大きめのベージュセーターを着ており、それがまただぼっとしていて可愛らしい。あまり表情が動くことはないが、大きいクリクリした瞳がとても印象的だ。
「(あれって、タンザナイトかな……)」
左手首。服の上から着けられていた。
かわいらしい見た目に反し大人っぽいそれに、少々違和感を感じたものの、お金持ちの世界ではよくあること。特に気には止めなかった。
……にしても。彼が話せないのは、きっと何かわけがあるのだろう。
深くは追求しないが、やっぱりどこかで似たような人に会った気が…………あ。
「あ、あのー、紹介してもらってる途中で申し訳ないんですけど質問が――」
「「「はい! 何ですか道明寺さん!」」」
「エ」
……いつの間に着けたのだろうか。ジャープなデザインの眼鏡を装着したキサ、チカゼ、九条弟の三人。彼らは上半身半分をこちらに向けながら、上目遣いで右手でクイッ!とそれを押し上げていた。
なかなかノリのいい三人! これは先生っぽいぞ!
眼鏡をかけたことにより大人っぽさ&なんかちょっとエロい感じが出てて。
「イイです!!」
「何が。さっさとすれば? 質問あるんでしょ」
「……ハイ」
食い気味で被せてくる九条弟。本当容赦ないゼィ……。



