すべてはあの花のために①


 次々と進行が進んでいく会場内。


『(ぷ)……つ、続きましてっ、飛び入り参加の方々ですっ。どっ、どーぞ~!(ふっ、腹筋痛い……っ)』


 そして入ってきたのは――――


「キー! キキキーッ!」


 そう、よくある戦隊ヒーローものならではの、雑魚的ポジションキャラ。
 まあ、場違いですからね。会場全員の目が点である。関係者を除いてだが。


『ぷっ。なっ、なんでも新婦紀紗さんが、小さい頃大好きだったということで……(ぶはっ)』


 こらこら。ちゃんと説明してくださいよ。

 雑魚×3体は、新郎新婦のまわりを飛び跳ねながら、ぐるぐると回っている。
 新郎新婦は「え? え?」って顔をしてるが、新郎は演技だろう。顔がめちゃくちゃ歪んでいます。そうするなら寧ろ、素直に笑ってあげればいいものを。


 すると雑魚たちは、新郎新婦を連れ去ろうと腕を引っ張り始めました。新婦の方は本当にわけがわからないと、視線でいろんな人に助けを求めています。
 まあそれは、会場にいる皆様そう思っています。ただ、両家のお母様方だけはめちゃくちゃ必死に笑いを堪えていますけど。だから、笑うなら笑ってあげてって。あの子たち、この空気に耐えられないかも知れないからさ。


 するとそこに――――


「まてえーい!」


 戦隊ヒーロー『ヒーラー・シャイン』が登場した!


「新郎新婦を連れ去ろうなんて、このヒーラー・シャインが許さない!」

「キー!」
「キキッ!」
「キー!!」


 会場中が目が点の中、雑魚×3体vsヒーラー・シャインの戦いが始まった!
 会場も最初は呆然としていたが、どうやらだんだん楽しくなってきたらしい。手を叩いたり、声を出しながらヒーラー・シャインを応援しています。何気に皆さんノリノリのようだ!


「食らえっ! すーぱー……まねえいー……ボーンッナッス!!」
「キッキ~」


 そうでしょうそうでしょう。
 平社員、ボーナス欲しいもんね。


「からの~……。めにいめにいー……、ユウキュー・キュウカー!!」
「キキキ~……!」


 そうそう。有給休暇もたくさん欲しいよね。