今まで何度も勝手に送り付けてしまい申し訳ありませんでした。
恐らくこれが、最後になると思います。
会いたいと、少しでも思ってくださったのなら、とても嬉しく思います。
きっと、あなたがそう思えたなら、あいつもそう思っているはずです。
父親にも連絡していることで、会いに行きにくいようでしたらひとつだけ、賭けをしませんか?
明日、あなたの家に、黒髪の女の子が来ます。
大きくなったあなたの子と、同い年くらいの。
本当にその人があなたの家のベルを鳴らしたなら。
ひと目だけでも構いません。成長したあいつの姿を、見てあげてください。
でも、その人はきっと来ます。そして、あなたも会いに行きたくなる。
彼女はとても、話すことが上手なので。
あなたにとっていい選択ができるよう、彼女が導いてくれるはずです。
長くなりましたが、もし会えたらどうか、笑っていてあげてください。
あなたにとっても、あいつにとっても、当日が幸せなものになることを、心から祈っております。
「……ありがとうございました。聞かせていただいて」
「いいえー。知り合いなんでしょう?」
「そうですね。トーマさんに、ちょっと似てるかな?」
「(俺に似てる?)それはそうと、明日は来ていただけるんでしょうか」
「もちろん。賭けはあたしの負けだもの。でも……あたしが言うのも可笑しな話だけど、ゆっくりしてて大丈夫? 同じメッセージを送ってるなら、あなたたち今から父親の所にも行かないといけないんじゃ」
「それなら恐らく大丈夫です。父親の方には脅迫文を送り付けているのではないかと、わたしの予想がそう言って聞かないので」
「「??」」
そういう反応になりますよね!
めちゃくちゃこっちには優しいですもん!
そんなバカな~と思うのは十分わかるんですが、本当はそんな奴なんです。悪魔くんだから。



