すべてはあの花のために①


 今まで何度も勝手に送り付けてしまい申し訳ありませんでした。

 恐らくこれが、最後になると思います。

 会いたいと、少しでも思ってくださったのなら、とても嬉しく思います。

 きっと、あなたがそう思えたなら、あいつもそう思っているはずです。

 父親にも連絡していることで、会いに行きにくいようでしたらひとつだけ、賭けをしませんか?


 明日、あなたの家に、黒髪の女の子が来ます。

 大きくなったあなたの子と、同い年くらいの。

 本当にその人があなたの家のベルを鳴らしたなら。

 ひと目だけでも構いません。成長したあいつの姿を、見てあげてください。


 でも、その人はきっと来ます。そして、あなたも会いに行きたくなる。

 彼女はとても、話すことが上手なので。

 あなたにとっていい選択ができるよう、彼女が導いてくれるはずです。


 長くなりましたが、もし会えたらどうか、笑っていてあげてください。

 あなたにとっても、あいつにとっても、当日が幸せなものになることを、心から祈っております。





「……ありがとうございました。聞かせていただいて」

「いいえー。知り合いなんでしょう?」

「そうですね。トーマさんに、ちょっと似てるかな?」

「(俺に似てる?)それはそうと、明日は来ていただけるんでしょうか」

「もちろん。賭けはあたしの負けだもの。でも……あたしが言うのも可笑しな話だけど、ゆっくりしてて大丈夫? 同じメッセージを送ってるなら、あなたたち今から父親の所にも行かないといけないんじゃ」

「それなら恐らく大丈夫です。父親の方には脅迫文を送り付けているのではないかと、わたしの予想がそう言って聞かないので」

「「??」」


 そういう反応になりますよね!
 めちゃくちゃこっちには優しいですもん!

 そんなバカな~と思うのは十分わかるんですが、本当はそんな奴なんです。悪魔くんだから。