「――――。……夢」 悪夢だ。これこそ本当の。最悪な。 『そうだ。特別にいいことを教えてあげるよ。人を動かすのに効く、一番手っ取り早い方法。それはね――――』 ――――♩ 〈突然のご連絡失礼致します 直接確認したいことがありまして 付きましては明日11:30 に――……〉 「…………面倒なことになったな」 人影は、大きなため息を落としていた。