波打つ音に混じり、砂が擦れる音が、少しずつ大きくなっていく。 「(……よかった。来てくれないかと思った)」 朝日で綺麗な金色に輝く彼女の髪が、ふわり風に靡く。 「ありがとう。来てくれて」 「最後、だからな」 いつも皺くちゃの服しか着ないのに。 今日のカジュアルな服装は、普段わかからない細身な体に、よく似合っていた。 「さてと! 今日はどこに行こうかな?」 「お前の望むところへ連れてってやるよ」 ふたりは顔を見合わせて笑った……つもりだったが、どうしても上手く笑えなかった。