きみの温度に溶けていく

恋愛(ピュア)

きみの温度に溶けていく
作品番号
1746417
最終更新
2025/05/18
総文字数
1,154
ページ数
1ページ
ステータス
未完結
PV数
13
いいね数
1
春がやってきた。——大嫌いな春が。

桜が咲くたびに、私は何度も「さよなら」を繰り返してきた。


転校を重ね、気づけば、出会いも別れも無感覚になった。


耳の聞こえない私は、どこへ行っても“空気”だった。


誰にも気づかれず、誰の声も届かない。


そんな日々に、もう希望なんて残っていなかった。

だから、今年もまた、




“何も起きない春”でいいと思っていた。


偶然か、運命か。
あの日、突然吹いた春の風が、
私の視界を、世界を変えた。

学校中の女子の憧れ――完璧すぎる3人の男子、潤之助、隼人、新

藤田優里(17)
耳が不自由。補聴器は使用するが、会話は主にスマホを使った筆談で対応
クールで強気だけど、内面はとても繊細で傷つきやすい

本田潤之助(17)
隼人と新とは幼馴染。
ぶっきらぼうで不器用だけど本当は優しい。
仲間想いで、守ると決めた人にはとことん尽くす

橘隼人(17)
無表情で冷たく見えるが心を許した相手には、静かに深く、愛情を注ぐ

黒田新(17)
明るくて親しみやすい。
誰にでも分け隔てなく接する、優しすぎて、誰かを好きになると一歩引いてしまう

学校中の視線を集める3人のまぶしい少年たち。
まさか、そんな彼らが、私の世界に入り込んでくるなんて、思いもしなかった。

“何も起きない春”が、静かに、確かに、動き出した。
これは、ひとりぼっちの少女が出会った
忘れられない春

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