黒崎さんもあまり穏やかとは言えない表情をしている。


「別に…もういいんだけど…家とかどうしようかな〜って…」


私はあまり心配をかけたくなくて少し笑いながら答える。


「春香さんは何をしてほしいですか…?」

何をしてほしい…か。

「正直、してほしいこと…はないかな?」

「そっか、僕は助けたいけど、春香ちゃんが望まないなら迷惑だもんね」


私がそういうと、幹部のみんなは悲しそうに目を伏せた。

みんな、私の事を考えてくれる…

じゃあ…


「…実は、一つだけお願いがあるの────」


私は一つ、3人にお願いをした。

3人はとても驚いたような表情をしたけど、快く引き受けてくれた。

その後、3人にお礼を言ってsparkのアジトを後にした。

3人とも、「困ったことがあったらいつでも言ってほしい。これからもずっと友達」と言ってくれた。

これからは、姫と幹部という関係じゃなくて、同年代の友達という関係で仲良くできたらいいな。