「…うん、まぁ、ごめんなさい！私、sparkを抜けることになりました」


私は、心を決めて話した。

そう言っている時にも、sparkでの楽しい思い出が次々に出てきて、涙が溢れそうになる。

でも、みんなも私に泣かれたら迷惑だよね…

そう思って、涙を堪える。


「え？春香ちゃん？冗談きついよ〜」

「春香ちゃん？本当に言ってるの？」

「春香さん、冗談ですよね？」


私が言ったこと、3人は信じられないみたい。

当たり前だよね。

私だって翔から聞いた時、すぐには信じられなかったもん。


「冗談じゃないです…本当に悲しい。急に離れることになって申し訳ないけど、今までありがとう！」

「え…なんで…？」

「翔と別れることになったの」


翔太のことは言ってもいいかわからないけど、こんなに私の事を大事にしてくれる幹部のみんなに嘘をつきたくない。


「翔、何やってんだよ！」

「ほんと！僕、翔くんに抗議してくる！」


私がそういうと、いつもは温厚な二人が額に青筋を立てた。


「ありえないです」