ほら、みんなの顔が深刻になっちゃってるじゃん…


「…僕、なんかしちゃったかな?ごめんね」

「い、いえ!そんなに深刻な話とかではないので安心してください」


私は慌てて訂正する。

黒崎さんの言葉に一番慌てたのは、橘桜さんだった。

橘さんは、雪みたいな白髪に赤い瞳の、可愛くて女の子みたいな幹部なの!

なのに、ゲームが強かったり、かっこいい一面もあるんだよ〜!

尊敬する!


「そっかぁ〜、よかった〜」


そう言って安心したように微笑んだ橘さん。

こうして微笑むと、本当に可愛い女の子にしか見えないな〜。


「じゃあ、どうしたの?深刻じゃなくても、なんかあったから来たんでしょ〜?」


橘さんのお兄ちゃんみたいな彼は、千草柚音さん。

金髪に水色の瞳で一見チャラく見えるけど、sparkの優しいお兄ちゃんみたいな存在なの!

私と橘さんたちよりも一つ年上の中学3年生で、黒崎さんと同じ学校に通っているみたい。