「「…え…」」


店員さんと私の声が重なった。

それもそのはず、目の前にいたのは留学中なはずの兄…氷なのだから。

その名の通り、水色の髪に青い瞳、氷のような風貌の兄は、私と同じような表情をしている。


「ちょっ、ちょっと待ってて…今日はもう上がりだから────いたっ!」


焦ったように店の奥に行こうとした兄は、レジに足をぶつけて悲鳴を上げた。

そして、足を痛そうに庇いながら店の奥に消えていった。

何をやっているんだろう。

ドジ…?