「喧嘩………しないでください………」

えっ………?

誰の声?キャーキャー騒ぐ声じゃない?

「そうそう、ななの言う通り!!」

なな?聞いたことない名前だな………?

「さや様でも………」

うわっまだ言うのかよ……………

まあ、ちょっとは守ってあげよう

「ななちゃんだっけ?」

「………え?」

間抜けな声だなぁ面白っ

ちょっとは遊んであげよう

「ふふっ僕陸斗って言うんだ」

まぁ知ってるだろうけどっ

「えっあはい………天乃さんですよね?」

……………え?

天乃さん呼び?他の人達とは違う

………どうゆうことだ?

「り、陸斗様なぜここに?」

「いつから聞いていたのですか?」

これは素直に答えた方が楽かな?

「ななちゃんが『喧嘩………しないでください……』って言ったところらへんからかな?」

あれれ?ななちゃんとその友達以外の女の子の顔が青くなっていく

「わ、私達は悪くないんです」

と涙目でいう女の子達

「ふーんどうゆうこと?」

ちょっとだけ気になって聞いてみると

「あ、あのななに言えって言われたんですぅ」

本当?と思ってななちゃんの方を向くと驚いた表情をしていた

「んなわけないでしょう!!」

たぶんななちゃんの友達が大声を出して言った

「ってことだから、ななちゃんとその友達以外は全員教室に残っててね」

と圧をかけながら言うと全員その場に座り込んだ

「よーし!じゃあななちゃん達行こっか?」

え?という顔をしたななちゃん達

「まあいいや、ついてきて」