正しくなれない(仮題) <シナリオ形式>

◯J中学校の校庭・夏・早朝

2年生が集合している

小泉「双子って
どっちかが痛いと
何も無くてももう片方も痛くなる
って本当?」

上松まりあ「うーん
俗説じゃあないかも
つまり偶然の一致
かな」

小泉「偶然の一致!!
素敵!!!」

小泉「じゃあ例えば
テレパシー? みたいなのって
出来る?
例えば2人の間で」

上松まりあ「んもーう
面倒くさい」

小泉「ごめん ごめん
もう少し」


◯見つめる二人の眼差し

二人の無性別的な子供?
空から見下ろしている











◯林間学校の夜
キャンプファイヤーを前に

全てを洗い流すように はためく炎


ナレーション
「目に映るものは皆 (はかな)く美しげで

今の時 今という時間 そして今の終わり

燃えている 燃えていく

私たちの前で

心とか 体とか 暖かさとか

何故 人は生きるのだろう

何故 人は生きなければならないのだろう

時々(じじ) 刻々


悲しさ

弱さ

切なさ

(いと)しさ

(くる)おしさ


一瞬 

時が小さな入れ物に閉じ込まったように

(しじま)

やわらかく溶けた


さようなら ありがとう

さようなら ありがとう もし

もしもそうあの時からこの事に気付けて居れば

もしもそうあの時からこの事に気付けていたなら


同じ時

というのは 二度は来ないんだ」


◯蛍の光がまたたいている

小倉「人って 強くなれるかな」

小泉「えっ?」

木原「うふふ」

小倉「みほ 台無しー」


ナレーション「それぞれの胸に」