僕だけのヒーロー

 



 
「続いて、新入生代表挨拶───…」


どーなんどーなん? と目を輝かせる光理。


ガンを飛ばすこと、がイコール不良に繋がるのか、それとも、赤桐 紅に(、、 、、)ガンを飛ばすこと、がその等式を成り立たせたのか。いやそれ以前に、そういえば光理には今朝の喧嘩を目撃されていたことを思い出した。そりゃそう思っても仕方ないか。


県内トップクラスの不良が揃う、藍生という街。


“最強の不良”に憧れて、この街に訪れる輩も少なくないと聞く。光理の安直のように思われる疑問も、そのような背景を交えた上での見解なのだろう。
 

違うよ違う。ナンセンスだよ、月丘 光理。その逆だ。


「よし。光理、とっておきを見せようか」

「へ?」


頭上にふわふわとクエスチョンマークを浮かべる光理に対し、「まァ、見てなさい」と晴は誇らしげに胸を張り、その瞬間を待った。


「新入生代表挨拶、楪 晴」