「しかァーーーし! 俺のこの天性のコミュ力で? そしてこのルックスで? モテないわけもなくて? 他校の女子は俺をこう呼ぶ! “藍生の一番星”と!」
よく分かんないけどカッコイイんか? それは。
それにしたって今の発言から、光理が相当のナルシストであることが手に取るように分かるけれど、驚くべきことにまったく嫌味を感じさせない。
それほどまでに月丘 光理という男は目鼻立ちのはっきりした整った顔立ちをしていて、明る過ぎるその性格は一周回ってただの愛嬌として捉えられ、相手に不快感を与えない要因となっているのだろう。
「……モテるのにチェリーなんだ、矛盾凄いな」
「ノンノン。矛盾じゃあない。モテることと経験があることはノットイコールだということを俺が身を以って証明してみせたということだなワハハ! 俺ってば見た目通り紳士だからさあ」
「誰が紳士って?」
「女の子のことちょう大切にするしィー、それにィ、」
「………」
ベラベラベラベラ。
華麗なるスルーを極め、尚も饒舌に喋り続ける。晴の方から強制的に話を切り替えないと、このお調子者はきっと半永久的にずっと喋り続けるだろう。面倒臭い。如何せんうるさい。
そう思った晴は、意を決した。
───ここはもう、率直に切り出そうか。“本題”を。
