恋しちゃってもいいですか?

「あービビったぁ。」
「心臓止まるかと思った。」
「アイツ何者なん?」
ハァっと3人で胸を撫で下ろす。そのとき廊下から誰かが叫ぶ声が聞こえてきた。
「おーのーでーらー!!」

声の下方向を見ると背の高い誰かが走ってくる。
「あれ2年ちゃう?」
「ほんまや。1年に何の用やろ?」
「うわやばいこっち来る!」
と思ったけど俺らの方を通り過ぎさっきのデカい男の方に走った。
デカい男は唖然として先輩を見ている。

「芹沢さん,何の用すか?」
「なあ小野寺お願い。バレー部入ってくれ。」
「絶対嫌です。」
えー!!??そんな即答しちゃっていいの?先輩からの頼みそんな風にしていいの?
「何度も言いますけど俺バレーもうやる気ないんで。もういいすか?」
「まあ確かにお前も色々しんどかったし大変やったと思う。でも今の鳴乃宮にはお前が必要なんや。頼む!戻ってきてくれ。」
「…無理です。」
「何でや!」
デカい男は2年生の必死な態度に大きな溜息をつく。