恋しちゃってもいいですか？

「あ，待って私も！」
「私も行くー！待って〜！」
「ちょっ香穂！？美奈まで。伊織と洸足速いよ？大丈夫？」
私がそう叫んでいるけど時既に遅し。もう4人で走ってキャッキャキャッキャしてる。

私が4人を遠くから眺めている時，誰かが私の腕をチョンチョンした。後ろを振り向くと愛莉ちゃんがこちらを見ていた。
「…どしたん？」
「なあ，愛莉がこの空間いてもいいと思う？」
「え？あ，う〜ん…。」
答えに悩む〜！まだ私自身も愛莉ちゃんとそんなに仲良くないからなんとも言えない。

「別におってもいいやろ。誰も困ることないし，いざとなったら俺を頼ったらいいし。」
そう言って愛莉ちゃんの方を見て笑みを浮かべる。夕陽に照らされたその笑顔はとても明るく鮮やかなものだった。