恋しちゃってもいいですか?

「あれぐらいすぐ退いてくれるって。大丈夫やから。」
香穂にそう言われて渋々自分の席に戻る。戻ったはいいものの相変わらず話し続けている2人。絶対私のことに気付いてない。しかも結構なビックボイス。しばらく立ち止まっていると,
「おい洸。」
と言う声が聞こえてきてその後「どうぞ。」と言う声が聞こえてきた。チラッと見ると私の後ろの席の人が私を手で誘導してくれてる。私は軽くお辞儀をして顔を上げた。するとふとその人と目が合った。

その時私は何かを感じた。