恋しちゃってもいいですか?

「難波や〜!都会や〜!」
伊織がウキウキで叫んだ。意外と子供っぽいところあるんやなぁ。
「結愛。どっか行きたいとことかある?」
「うーん…。どこでもいいけどやっぱりせっかく難波に来たからにはたこ焼き食べたい。」
「たこ焼き?いいやん!行こ行こ。」
と言いながら走る。伊織結構足速い!
「あ,ちょっと待って!!」
私も思わず走ったはいいものの追いつけない。そんな足の遅い私に気づいた伊織はそそくさと戻ってきてくれた。
「ごめん俺つい調子乗っちゃって…。」
「ううん。全然いいよ。それよりも伊織足めっちゃ速いね!」
「あ…そお?なんか…ありがとう。」
と照れくさそうに笑う。普段明るい伊織でもこんな顔するんや。なんか意外。