恋しちゃってもいいですか?

「朝っぱらから騒ぐなようるさいなぁ。」
この2人に平気で荒々しい口調で言えるなんて。流石香穂。
「あ,すんません…。」
ペコリと例の人は頭を下げる。あ,割と素直。この人。
「おい洸も謝れ。」
「すんません…。」
金髪もペコリと頭を下げた。
香穂は呆れた顔をしてる。3人兄弟の1番上だからか,こういう感じのは慣れてるんかな?

「あ,そうや!2人とも名前教えてよ。私相田香穂。香穂って呼んでくれたらいいから。」
さっきまでの威勢はなんだったんだと思うくらいにいつも通りの明るい香穂に戻ってた。
「俺の名前は寺橋洸。苗字呼び厳禁。」
「俺は中山伊織。俺も苗字呼び嫌いやから。伊織でよろしく。」
「だって結愛。2人とも下の名前で呼んでやって。」
「あーそ,そうなんやね。」