恋しちゃってもいいですか?

「ほら,行ってこい!」
「うわ!」
香穂に背中を押されて思わず前に出る。後ろを振り向くと香穂,愛莉,美奈が笑顔でガッツポーズをしてくれたり口パクで頑張れと言いながら手を振ってくれたりした。

ありがとう,ホンマにありがとう。みんなのおかげで私はここまで来ることができました。
私は私の幸せを掴みに,今から伊織のところに行ってきます!

「い,伊織…。今ちょっといい?」
私が話しかけるとめちゃくちゃあたふたしながら「ど,どした?」と言ってきた。話しかけるタイミング悪かったかな?伊織の側にいた洸と優希は香穂に手招きされてそっちに行ってしまった。

「ちょっ,俺関係ないって!」
あと偶々近くを通りかかった小野寺くんも香穂に引っ張られてみんなと合流してた。

私は伊織と向かい合う。手から汗が滲み出てるのが分かる。足は震え,頭の中は真っ白になる。せっかく伊織になんて伝えるか考えてたのに。えっと…何言おうとしたんやっけ?あ,そうや。