正門をくぐると真っ先に私たちは事前に発表されたクラスの教室に行った。私たちの学校は(多分西宮市の公立高校全部やと思うけど)入学式前にクラス発表をされる。だから入学式の時には既に教室と自分が何組なのかは分かっている状態。そして私と香穂は運良く同じクラス,1年4組。いまいちクラスメイトが誰だか分かっていない。香穂しか知らない。
式までに時間がまだあるから私は教室で香穂とお喋り。
「あーなんで私いっつも4月の1番最初1番前の席になるんやろ。しかも自己紹介の時とか絶対トップバッターやし。」
「まあそれはしゃあないよなぁ。私その気持ち味わったことないからちょっと分からへんわ。ごめん。」
「結愛いいよなぁ。いつも真ん中くらいやん。」
「そう。だからこの苗字で良かったってそういう場面で思う。」
「ずーるーいー!変わって!」
「ごめんちょっと無理かなぁ。」
と言って笑う。私たちは物心ついた時からの幼馴染やからなんだかんだ色々言い合ったりしては笑っている。何言っても大丈夫な関係で大の仲良し。
式までに時間がまだあるから私は教室で香穂とお喋り。
「あーなんで私いっつも4月の1番最初1番前の席になるんやろ。しかも自己紹介の時とか絶対トップバッターやし。」
「まあそれはしゃあないよなぁ。私その気持ち味わったことないからちょっと分からへんわ。ごめん。」
「結愛いいよなぁ。いつも真ん中くらいやん。」
「そう。だからこの苗字で良かったってそういう場面で思う。」
「ずーるーいー!変わって!」
「ごめんちょっと無理かなぁ。」
と言って笑う。私たちは物心ついた時からの幼馴染やからなんだかんだ色々言い合ったりしては笑っている。何言っても大丈夫な関係で大の仲良し。


