恋しちゃってもいいですか？

廊下を見ると洸が私の方を見て手を振っておいでおいでと手招きした。あんまり気分が乗らんけど仕方なく洸の方に行く。

「よ！んじゃ俺について来て。」
と言って洸は人気のない別の廊下に私を連れて行く。そこに着くや否や洸は私の方を振り返り，
「最近どうなん？」
と唐突に聞いてきた。なんのこと？という表情を浮かべると洸は少しう〜んと考えてから改めて口を開く。
「伊織や。」
「は？」
あまりにも急すぎる出来事に私は頭の中が真っ白になる。
「聞いたで？伊織から色々と。お前ら喧嘩までは行ってへんけどなんや，今気まずいらしいな。お前ら。」
ホンマのこと言われてつい頷いてしまう。
「ま，アイツもアイツよな。マジで話聞いたときなーにしとんねん！って思ったわ。そりゃあんな言い方されたら結愛も勘違いするわ。」
さっきから洸は何を言ってるんやろ？