恋しちゃってもいいですか？

秋風公園で合流し，さっき伊織との間に起こった出来事を全部話した。
「私…やらかした…どうしよ…。」
「大丈夫大丈夫。結愛は悪くない。な？」
香穂の優しい声に安心したのか，また涙が出てくる。
「あ〜もう泣かんでいいやんかぁ。な？」　
優しく抱きしめ，頭をヨシヨシしてくれる。それだけで心が温もる。
「ううう…香穂〜！」
私はギュッと強く香穂を抱きしめる。
「泣かんでいい，泣かんでいい。」
泣いている私の背中を優しくトントンしてくれる。
「伊織も分かってくれるって。でもアイツもアイツで言葉不足やな。ちゃんと言わなあかんこと言えてへんし。なんかあったら私が話しつけとくから大丈夫。」
香穂の大人な態度を見ると自分もまだまだひ弱な子どもやなって思う。