でもこの2人を見ているとなんか分からんけど羨ましくなってきた。私ももっと伊織と仲良くなりたい。なんでも話し合える仲になりたい。もっとあちこち2人で出かけたい。
あーあ,強欲やなぁ私。
「あ,もうすぐ6時半か。」
「もう帰らなあかんな。」
「結衣先輩,琴乃先輩。せっかくなんで一緒に帰りません?」
絶対下校の時間が迫ってきているチャイムが鳴った。
「いいなぁ。帰ろ帰ろ!」
みんな勉強道具を片付けてそそくさと帰る準備をする。今日は1,2年合同で帰るんか。なんかこれも青春の1つって感じ?
ふと伊織の方を見ると彼もこちらを見つめていた。目が合った瞬間咄嗟に私は目を逸らす。
「せっかくやし伊織と帰ったら?」
それに気付いた愛莉がコソッと言ってくれる。先輩たちもうんうん頷いてくれている。どうしよっかな。私は全然いいけど伊織がどうかは分からん。


