摘まれない花


男の人はバイクを降り、






私の腰に手を置いた



そのまま体は持ち上げられ




「えっ、?」



気づいた頃には


バイクの上に座っていた






え、

情報量しかない、





い、いま


かわいいって、言った、?!!?!、



「ほら捕まってろ。じゃねぇと落ちっから。」



「は、はい!!」





あれ、





返事はしてみたものの、


どこにつかまるの?





「あの、!!

ど、どこにつかまったらいいんでしょうか、」



「え?


バイク乗るのはじめて?」





はじめてもなにも、

触れたこともなかった、、



「はい、」



「そうか、じゃあこうしとけ」



わたしの腕を男の人は自身の腰に置き





「絶対離すなよ」


そう告げた




「が、がんばります!!」



がんばりますってなんだ




自分でつっこみを入れる隙もなく



ブォーーン!!



大きな音を立てて発進した





「きゃっ、!!」




慌てて私は男の人の腰に抱きつき、



振り落とされないように



力を入れて時間が経つのを待った