摘まれない花

園田さんが


一言ずつ話してくれる









「もしかすると、

貴方は感じているかもしれませんが






彼は孤高なのです。





あの方は、仲間さえも簡単に切り捨てます。







でも、それは、自分自身のためではありません。







如月様のためなのです。」





キサラギさん、




あぁ、佑哉も、如月だったな、





そんな偶然もあるんだね、




「如月様は、若頭の大切なご友人でした。



詳しいことは私からは言えませんが、



今は居ません。





ですから、

若頭の心に大きな穴が空いているのです。




ここ数週間で、100以上の組員が、



━━━━━ました。」




っ、?!







声にならない声が響いた





「そ、それは、


キサラギさんが居なくなった、からですか、?」




「ええ。」












昨日、手を差し伸べてくれたあの時







見つめられた目の奥に感じた漆黒の影は、






そういうことだったんだ、、