ーー決めた、今日は肉じゃがにしよう!
そんな小さな決断にも達成感を感じながら、私はパソコンを閉じ、タイムカードを切った。時計は定刻の18時ちょうど。
藤堂さんがプロジェクトに加わってからというもの、仕事は驚くほどスムーズに進むようになり、今では充実した日々を過ごしている。
彼は、降りかかる理不尽な災いから私を護ってくれるヒーローのようだった。
エレベーターに向かう途中、背後から村上さんの声がした。
「もう帰るの? 随分余裕がありそうね。夏目さんの仕事はちゃんと進んでるのかしら?」
変わらない厳しい口調に一瞬緊張が走ったが、私は穏やかな笑みを浮かべたまま振り向いた。
「はい、夏目さんには今日の作業内容をすべて説明済みです。期限も十分ありますので、もし滞るようであれば、明日対応します」
心を落ち着けるように一呼吸置き、背筋を伸ばして頭を下げる。
村上さんの視線が何か言いたげに感じたが、私はそのまま歩き出した。
今までなら彼女の一言に動揺し、自分を犠牲にしていた。
でも、今の私は違う。
藤堂さんが頑張りをきちんと認め、時には褒めてくれる。その存在と一緒に働く中で、自分の行動や判断が間違っていないと信じられるようになった。
「私は、ちゃんとやれてる」
その自信がこんなにも心を軽くしてくれるのは、藤堂さんが教えてくれたことだった。
そんな小さな決断にも達成感を感じながら、私はパソコンを閉じ、タイムカードを切った。時計は定刻の18時ちょうど。
藤堂さんがプロジェクトに加わってからというもの、仕事は驚くほどスムーズに進むようになり、今では充実した日々を過ごしている。
彼は、降りかかる理不尽な災いから私を護ってくれるヒーローのようだった。
エレベーターに向かう途中、背後から村上さんの声がした。
「もう帰るの? 随分余裕がありそうね。夏目さんの仕事はちゃんと進んでるのかしら?」
変わらない厳しい口調に一瞬緊張が走ったが、私は穏やかな笑みを浮かべたまま振り向いた。
「はい、夏目さんには今日の作業内容をすべて説明済みです。期限も十分ありますので、もし滞るようであれば、明日対応します」
心を落ち着けるように一呼吸置き、背筋を伸ばして頭を下げる。
村上さんの視線が何か言いたげに感じたが、私はそのまま歩き出した。
今までなら彼女の一言に動揺し、自分を犠牲にしていた。
でも、今の私は違う。
藤堂さんが頑張りをきちんと認め、時には褒めてくれる。その存在と一緒に働く中で、自分の行動や判断が間違っていないと信じられるようになった。
「私は、ちゃんとやれてる」
その自信がこんなにも心を軽くしてくれるのは、藤堂さんが教えてくれたことだった。



