敏腕システムエンジニアの優しすぎる独占欲〜誰にでも優しい彼が、私にだけ甘すぎる〜

「おはようございます」

次の日の朝、勇気を出して声をかけるも、返ってきたのは短く、そっけない「おはよう」だけだった。

目も合わさず、まるで壁に話しかけているみたいな冷たい態度。

いつもなら私の些細な言葉にも反応してくれるのに、今の柊真さんは書類に目を落としたまま、私の存在すら意識していないようだった。

家事を終えた後、「何かお手伝いしましょうか?」と申し出てみる。

だけど、彼は手元の書類から視線を上げることなく、ただ「特にない」とだけ返した。

その一言が、棘のように胸に刺さる。

こんな態度を取られる理由は、私が自分で作った。柊真さんの信頼を裏切ったのは、私だ。

これ以上、彼の空間を侵さないように。

私は肩を落として静かに家を出た。