敏腕システムエンジニアの優しすぎる独占欲〜誰にでも優しい彼が、私にだけ甘すぎる〜

「これで、正式に俺のパートナー決定だな」

契約を終え、タブレットを閉じた柊真さんが、ふっと表情を緩める。

「お疲れさま、茉莉」

そう言いながら私の髪を優しく撫でる。

「え……?」
「仕事の話は終わり。これからはプライベートの時間だろ?」

耳元で低く囁かれて、心臓が跳ねる。

「ずっと我慢してたんだ」

不意に手を取られ、引き寄せられる。

「えっ、ちょっと——」
「お祝いしないと」

唇が触れるか触れないかの距離。
近すぎる——。
頬が熱くなって、どうにかなりそうだった。