君のことが好き。 恋しちゃってもいいですか？シリーズ②

あの…お2人さん？そんな真剣な顔してふざけた話せんといてよ。
「なんと！それは緊急事態。このままやといつか気持ちのズレが生じて最悪の事態になる可能性も…？」
「あり得るな。ただでさえ真央はこんな感じやし…。」
「大変や！早く何とかしないと取り返しのつかんことになる！」
「このままやと長年の関係が一気にパァや。」
「あーもう！分かったから今はこれ以上何も言わんといてよ〜！」
「「じゃあさっさと告れ。」」
やっぱそうなるよねぇ…。分かってはいたけど。

キーンコーンカーンコーン

5限のチャイムが鳴る。するとさっきまで変に盛り上がってた2人が突然固まる。
「待って次何の科目やっけ？」
香織が目を見開いて下を向きながら言う。この先は聞きたくない。
「…情報…。」
クラスの委員長である翔真が若干震えた声で答える。