君のことが好き。  恋しちゃってもいいですか?シリーズ②

「別に良いよ?てかいつも一緒に帰ってるやんか。わざわざそれ言わんでも俺はそのつもりやで?」
俺がそう言うと結衣が安堵のため息を吐いてるような仕草をした。そして,
「じゃあまた放課後!」
と言って走って自分の教室に戻って行った。

何やろ,この安心感。1人で浮かれている間に両サイドには翔真と香織が立っている。
「イダ!グヘェ!」
翔真から後頭部を叩かれ,香織からは背中をど突かれた。
「ほーら僕の予想通り。」
「何が結衣は俺のこと好きちゃうと思うや。ちゃんと向こうもお前のこと好きやんけ。」
「ホンマに。こんの無自覚ボーイ。」

「…いや,真央だけちゃうわ。この場合結衣の方も無自覚ガールになる。」
「え,じゃあこの真央と結衣はお互いがお互いの気持ちに気付かん無自覚カップルになるってこと?」
「そうなるな…お前や彩綾みたいな直球カップルじゃないってことになるな…。」