君のことが好き。  恋しちゃってもいいですか?シリーズ②

クラスの女子からそう言われてダルそうな顔をする。
「ストーリー載っけたるわ。」
同じクラスの男子の誰かが言った。香織は公開処刑が大嫌い。
「はぁ?無理。」
睨みつけるような感じで言った。教室の空気が一気に凍る。香織は一度機嫌を損ねるとなかなか治らない。だからみんな香織には結構言葉遣いを気を付けたりする。

「やっぱり無理?」
彩綾が香織に聞く。すると急に戸惑った顔になった。お,これはトドメの一言か?なんかめちゃめちゃ迷ってる。そして…,
「彩綾ちゃんがそこまで言うんやったら僕着てもいいよ〜。」
急にデレデレ顔になった。なんやこの生き物。怖。
「やったー!みんな〜,香織くんメイド服着てみるって!」
すると隣のクラスから一気に人がやって来て,
「え?ガチ?」
「彩綾よくやった!」

みんなが叫びまくるせいで教室がめっちゃ騒がしくなった。