君のことが好き。  恋しちゃってもいいですか?シリーズ②

「ふ,福村さん。あの…。」
その日の休み時間,また実行委員の人が話しかけてきた。
「昨日はごめん!私ちゃんと話聞いてなかった。」
頭を下げて謝ってきた。チラッと琴乃の方を見ると若干睨んでるように見える。怖いよ。そして心配そうな目で見つめる彩綾。やっぱり彩綾,いい子やな。
「あー,まあいいよ。分かってくれるんやったら。」
「福村さんはメイドやりたくないん?」
「あ〜…うん。正直やりたくない。」
「そっかぁ…。」
と言ってシュンとした顔をする。
「でもさ,やっぱり福村さんにメイドしてもらいたい。だからお願い。メイドやって!」
え〜?人の話聞いてた?話し合おうという概念がないんかな?
「あのさぁ。」
また琴乃が登場。実行委員はまた腰を引く。