君のことが好き。  恋しちゃってもいいですか?シリーズ②

「結愛〜,どうした?って,え…?」
廊下から私の声がしたから気になって様子見しに来た伊織が結衣先輩を見るなりその場に立ち尽くしてしまいました。
「あの…どしたんすか?」
流石の伊織も先輩が泣いていることに驚いたようで咄嗟に出た言葉がこれやったそうです。
香穂たちも呼ぼうかと思ったんですけどなんか大事になりそうやったんで一旦呼びに行くのは辞めました。
私は伊織と目を合わせてどうしようかと目配せしていたらある人がやってきました。

「芹沢さんと喧嘩でもしたんですか?」
その言葉に結衣先輩はコクンと頷きました。ある人とは結衣先輩の小学生の時からの知り合いである弥生。弥生は結衣先輩に歩み寄り,その場でしゃがみ込みました。