君のことが好き。  恋しちゃってもいいですか?シリーズ②

「確かに,俺は今とてつもなく不愉快な気分や。俺の大事な結衣があんな風に言われて喜ぶ人間なんておらん。でもな,こういうとき先に手出した方が負けやねん。向こうが先に手出してきてそれに腹立って手出しました,なら分かる。でもな,今のお前は先に手を出そうとした。どんだけ腹立ったとしてもそれだけは絶対したらあかん。なんでかは分かるか?」
俺がそう聞いてもただただ黙って睨みつけてる。口を開いたかと思ったら「知るかそんなもん。」と怒鳴っている。

「あのな,もしお前が先に相手殴って怪我さした場合,被害者ヅラできるのはどっちか分かる?」
「先に…手出された方…ですか?」
茶髪くんではなく王子が答える。