転校初日はお友達になった子達と皆のよく行くカフェに連れて行ってもらって、そこでお昼ご飯を済ませた。
昼食後、予定がある子が多くて解散することになり、帰り道を散策しながら帰っていたら変質者と遭遇してしまってドーナツちゃんと海麗君が来てくれなかったらかなり危なかった…。
変質者から助けてくれた海麗は格好良くて……王子様みたいで心臓がずっとうるさかった。
ドーナツちゃんの事も大事にしていて、益々悪鬼とイメージも近かった。
思い出すだけでまたドキドキしてしまって海麗君のパーカーを抱き締めたまま足をバタバタさせた。
…彼女とかいるのかな?
学校では誰も近付かせないオーラが出ていて誰とも話してないみたいだったけど、話したら優くて誠実だった。
歩いてる時もさりげなく車道側に行ってくれて、車が来たらドーナツちゃんと私の盾になってくれたり…
男らしくて何となく女の子の扱いが慣れてる感じがしたから学校以外で彼女とかいてもおかしくない気がする。
スマホを取ってメッセージアプリで海麗君のトーク画面に切り替える。
もし付き合ってる人いたらメッセージ送るの迷惑になっちゃうかな…?
うーん…
友達にメッセージを送るのにこんな悩んだ事ないのに、悩んでしまう。



