5のヴァンパイアと哀れな少女

「すいません…、道に迷ってしまって、〇〇に行きたいんですけど案内してくれませんか？^ ^」
リツは綺麗なシルバーの髪をかきあげながら言った。正直日本に彼ほど見目麗しい男性はいないだろう。なぜなら彼はヴァンパイアだから。
すると彼女は彼が今まで見たことのないような反応をした。
「すいません、急いでるので。」
女の子の反応はあまりにも素っ気なく、まるで自分のことが見えていないかのようだった。彼のブルーの瞳はとても驚きながら、
「いや、えっと。。教えてくれたら連絡先交換してあげますよ？」
これならいいだろうと思い女の子をみると、彼女の綺麗な唇からまたもや意外な言葉が出た。
「すみません、これからバイトなんです。」
彼女のズバッと切り裂く答えに驚きながらも、彼は彼女に興味が湧いた。この子ほど今まで自分を邪険に扱う人はいただろうか。
心のうちに湧いた興味は治らずとうとう奥の手を使うことにした。