彼女いる・・・かぁ。 本当にそうなのかな? アイツ、彼女って胸張って言えんのかな? 松本菜柚― 俺の初恋相手で彼女でもある。 菜柚は俺の幼なじみの一つ年上で 小さい時からよく遊んでもらった。 成長するうちに好きになっていくのは俺だけじゃなかった。 菜柚と同じ年の子達も気にしていて、 もう、俺だけの菜柚じゃなくなっていた。 「お帰りぃ☆おにいちゃん!」 「ただいま、結季」 「ぱぱは?一緒じゃないの?」 「ちょっと遅くなるって。もう食べてようか?」 「いやっ!待つもん。」