高嶺のぼっちはかまわれたい

「…え、怒って…ないんですか?」

「なんで怒るの?むしろ、俺もまったり青春やってみたい」


そう言って、ジミー先輩は微笑んでくれた。


…驚いた。

てっきり嫌われるかと思っていたのに、いっしょにまったり青春をしてみたいだなんて――。


「で、花のまったり青春ってどんなの?もっと聞かせて」


ジミー先輩がわたしの前の席に座って、こちらを向いて頬杖をつく。

わたしの話を聞いてくれようとするその姿勢がうれしくて、わたしは興奮気味に青春ノートを開けた。


「ま…まずですね、夜の静かな浜辺を歩きたくて」

「それは今聞いたよ。あとは?」

「あとは、朝家を出たら待ってくれてていっしょに登校したり、今は寒くないので無理ですけど、『寒いね〜』なんて言って手繋いで相手のコートのポケットに入れたり――」


わたしのしてみたいまったり青春がフィーバーして、思わず早口になってしまう。


「あと、これ!優先イヤホンを片耳ずつつけて、いっしょに音楽を聞きたいんです!これ、すごく憧れで!“優先イヤホン”ってところがポイントです!」