高嶺のぼっちはかまわれたい

でも、――そうじゃない。


「ジミー先輩がわたしのためにしてくれること、すごくうれしいです。…だけど、わたしの思い描く青春とは少し違うこともあって」

「例えば?」

「『夜の海に行ってみたい』というのも、静かな浜辺を散歩してみたかったんです。もちろんみんなでワイワイするのも楽しいんですけど、どちらかというと2人でまったりとした青春が理想だなって…」


自然とわたしの声が震えた。


きっとジミー先輩に嫌な思いをさせた。

わたしのためにしてくれているのに、それに文句を言うようなこと。


もしかしたら、友達の縁を切られるかもしれない。

こんな面倒くさい友達、もういらないって――。


「そっか。たしかにそういう青春もいいな」


ふと聞こえたジミー先輩の言葉に、わたしは慌てて顔を上げた。


「気づいてやれなくてごめん。俺、派手な遊びしかしてこなかったから、そういう考えなかったわ」