高嶺のぼっちはかまわれたい

でも、ジミー先輩のパリピ仲間は年齢も職業も様々で、その中の人が今回車を出してくれたのだ。


「うわー!きれいー…!」


屋上で見た夜景とは比べ物にならないほどの光の海が広がっていた。


「花チャンの反応、初々しすぎ!夜景、見たことないの?」

「ないことはないんですけど、こういう定番スポットにはきたことがないです」

「へ〜、そうなんだ!」

「はい。だから、目に焼き付けておきます」


わたしがそう言うと、なぜかみんなが笑った。


「そんな、目に焼き付けなくてもいいよ!」

「でも、きれいなので――」

「見たくなったら、オレがこうして車出すからさっ」

「そうだよ。またみんなでこようよ!」


――“またみんなで”。

その言葉がうれしくて、わたしは目の奥がじんわり熱くなった。


「どう?『夜景を見にいきたい』っていう青春、叶った?」


ジミー先輩がわたしの顔を覗き込む。

そんなジミー先輩に、わたしは満々の笑みで答えた。