高嶺のぼっちはかまわれたい

そのあと家へと帰り、制服から私服に着替えた。

今日の授業の復習をして、時間がくると家を出た。


そして、待ち合わせの駅へ。

でもそこにジミー先輩の姿はなかった。


「ジミー先輩、まだかな」


辺りをキョロキョロしていると、ふと音楽が聞こえてきた。

ヒップホップなどのダンスに使われそうなテンポの速い曲だ。


静かな駅前には少し合わない曲がどこから流れてきているのかと探していたら、向こうのほうからやたらとピカピカ光るワンボックスカーが現れた。

大音量で曲を流しているのはあの車だ。


車内も盛り上がっているのか、肩を揺らしている人たちが乗っているのが外からでもなんとなくわかる。


そんなことよりも、ジミー先輩は――。

と思っていたら、なぜだかその派手な車がわたしの前で止まった。


そしてスライドドアが開き、中からサングラスをかけたイケイケのお兄さんが降りてきた。


「え〜っと、花チャン?」