高嶺のぼっちはかまわれたい

それを校門前で先生に見られ、2人いっしょに怒られた。


でもなんでだろう。

先生に怒られているのに、なぜかうれしかったのは。



「それにしても、ちゃんと見たらすごい量だな」


とある日の放課後。

ジミー先輩とカフェにきて、わたしの青春ノートをペラペラとめくるジミー先輩。


これにて、【・友達とカフェ】が達成された。

ちなみに、【・友達とカラオケ】は先週に達成されている。


「してみたい青春欲がすごいな」

「夢は大きくです!」


わたしのやってみたい青春の数々に、ジミー先輩は苦笑いを浮かべる。


「じゃあ、次はこの辺りをしてみるか」


そう言って、ジミー先輩は青春ノートのあるページを指さした。

それは、『夜遊びシリーズ』だ。


【・夜にゲームセンターに行きたい】

【・夜景を見にいきたい】

【・花火をしたい】

【・夜の海に行ってみたい】


そもそも夜に出かけることに慣れていないわたしは、これらの項目を“禁忌”と呼んでいる。