高嶺のぼっちはかまわれたい

【・友達から名前で呼ばれたい】


友達になった夜、ジミー先輩はそれを見て『花』と呼ぶと言ってくれていた。


「構いませんよ。ジミー先輩が呼びやすいほうで」

「そこはちゃんとしないとダメだろ。俺が友達になって、青春叶えてやるって約束したんだから。なっ、花」


――“花”。


初めて名前で呼ばれた。

家族以外の人に。


なんだか、胸の奥がぽっと温かくなったような気がした。


ジミー先輩はわたしの友達として、学校でしてみたい青春をたくさん叶えてくれた。


【・お弁当のおかずを交換し合う】

約束をして、お互いお弁当を作ってきて、お昼休みにだれもいない屋上でおかずを交換し合いながらいっしょに食べた。


【・忘れた教科書の貸し借りをする】

たまたまわたしが2年3年共通で使う教科書を忘れたとき、ジミー先輩が貸してくれた。


【・自転車を2人乗り】

気まぐれで自転車通学するというジミー先輩の自転車に、通学途中に偶然会ったときに後ろに乗せてもらった。