高嶺のぼっちはかまわれたい

「ん?」

「いっしょに学校行ってもいいですか…?」


わたしがジミー先輩の顔色をうかがいながら聞くと、ジミー先輩の表情が緩んだ。


「うん、いっしょに行こ」


それを聞いて、わたしから思わず笑みがこぼれた。


「よかったー…。緊張しました」

「なんでこんなことで。それも、青春ノートの?」

「はい。『学校までの道で友達を見つけて、いっしょに行く』です」

「なんだそりゃ」


ジミー先輩はクスクスと笑った。


そんな並んで歩くわたしとジミー先輩を見た清凛生たちは、口をあんぐりと開けてわたしたちのことを見ていた。


「あの人ってたしか…。3年のジミー先輩だよね…!?」

「なんで、ジミー先輩とマドンナがいっしょに登校!?」


驚きを隠せない1年生の女の子たち。


「そういえば、この前もマドンナがジミーを呼び出してたよな…!?」

「えぇえ!?もしかして、マドンナとジミーって――」