高嶺のぼっちはかまわれたい

いじけるわたしを見て、ジミー先輩は笑い声を漏らす。


「じゃあさ、俺がサボるのに付き合ってくれない?」


ニッと笑ってみせるジミー先輩。


今日の天気がとても気持ちいいから。

心地よい日差しを浴びたらお昼寝したくなったから。

ジミー先輩がそう言うから。


そんな理由を並べてなんとか自分を正当化させ、わたしはジミー先輩と1限をサボった。


「てかさ、思ってたんだけど、こんなに名前をそのままかたちにしたような人がいるもんなんだね」

「わたしの名前ですか?」

「うん、“高嶺の花”。名前のとおりじゃん」


それは…実はわたし自身も思ってはいる。

よっぽど自分の娘に自信があるような親でない限り、さすがにこんな名前はつけないだろう。


――ただ。


「もともとは違う名字だったんです。だけど、中学に入る前に両親が離婚して。それで、母が旧姓に戻したんです」

「へ〜、お母さんのほうの名字が“高嶺”だったんだ」