高嶺のぼっちはかまわれたい

「もう行くの?」


その声とともに、ジミー先輩がわたしの腕をつかんだ。


「なに言ってるんですか。さっきの予鈴ですよ?朝礼始まって、そのあと1限が――」

「べつにサボったらいいじゃん」


ジミー先輩の突拍子もない発言に、わたしは一瞬目を見開く。


「サボるって、そんなことできるわけないですよ」

「なんで?こんなに気持ちいいのに、日向ぼっこしないとかもったいないじゃん」

「…もったないって――」

「『授業をサボって屋上へ』っていうのも、青春ノートに書いてあったと思うけど?」


わたしの腕をつかむジミー先輩が意地悪く笑った。

それを聞いて、わたしの頬が徐々に赤くなる。


「やっ…やっぱり、じっくり中まで見てるじゃないですか…!」

「ほんとに誤解だって〜。そんなことが書いてあったような気がしたからさ〜」

「もうっ…、絶対見てますよね…!」


わたしはプイッと顔を背けた。