高嶺のぼっちはかまわれたい

「…俺に話?」


ジミー先輩はわたしに視線を落とした。


「ああ。昨日はどーも」


そう言って、少しだけ口角を上げた。


「きっ…、聞いたか!?『“昨日”はどーも』…だって!」

「昨日、あの2人にいったいなにがあったんだぁー!?」


また教室内が騒がしくなった。


昨日のことなんて、絶対だれにも聞かれたくない。


「…ジミー先輩!こっちにきてください…!」


わたしはジミー先輩の袖を引っ張った。


「おい、影山!てめぇ、マドンナに対する返事によってはオレたちが許さねぇぞ!」

「そもそも、これはなんかの間違いなんだからな!ジミーが勘違いすんじゃねぇぞ!」


教室から罵倒が飛び交い、ジミー先輩は困り顔。


「…なんで俺、怒鳴られてんの?」

「知りませんよ。とにかく、わたしといっしょにきてください…!」


わたしはジミー先輩の手を引いた。


なぜだかわからないけど、廊下を歩くといつも以上に注目を浴びて騒がれる。